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メキシコの国立遺伝資源センター見学

 筑波大学の遺伝子実験センターの先生を代表とするプロジェクト「メキシコ遺伝資源の多様性評価と持続的利用の基盤構築」が始まり、現地の研究者との打合せに連れていって頂いた。
 メキシコは世界的に重要な作物の起源地である。メキシコ政府は遺伝資源の保全を国家戦略とし、国立遺伝資源センター(CNRG:National Genetic Resources Center)を設立した。本プロジェクトでは、CNRGとともに遺伝資源の生育域外保全や遺伝資源の持続的利用に関する研究を行う。
 CNRGの研究棟の縞模様は、メキシコの遺伝資源の葉緑体DNAのmatK領域の塩基配列をモチーフにしている(シーケンサーの電気泳動像が表されている。遺伝解析をしたことある人じゃないと理解できない模様だ)。できたばかりの屋内には、様々な来館者に対応できるよう、メキシコの遺伝資源について解説する展示がなされている。

 立派な設備が整えられ、これから様々な遺伝資源が集められてくることになる。

 本プロジェクトでは、重要な食料であるにも関わらず、遺伝資源の評価や保全が十分ではない作物を対象にする。ウチワサボテン、ハヤトウリ、グリーントマト(ホオズキ)、カカオ、アボカド、アマランサス等が対象だ。市場にはこれらがごく普通に売られている。写真の左はトゲを切り落とされたウチワサボテン、右がハヤトウリ。

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 グリーントマトはホオズキの仲間だが、日本の観賞用ホオズキとは全く異なる。外側の皮の中は、トマトのような大きな実がある。このソースは様々なメキシコ料理で欠かせない1品となっている。

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 カカオはチョコレートだけでなく、料理にも使われている。こちらはモーレと呼ばれるチョコレートソースがかかった肉料理。チョコ味ベースの濃厚なソースだ。なんとも形容しがたいが、初めての味で新鮮だった。
 お土産屋やスーパーにはドリンク(ココア)用のチョコが売られている。開けてビックリ。丸い大きな塊が入っている。手で割るのは大変だし、溶かすのも大変だった。

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 一番美味しかった料理はアラチェラ。牛の横隔膜だそうで、柔らかくジューシーだった。

 メキシコといえば有名なのがテキーラ。リュウゼツランを発酵させて作る蒸留酒だ。リュウゼツランにも色々品種があるようなので、遺伝資源としては面白そう。