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Hemavan

北のアビスコから、スウェーデンを横断する440kmもの長大なトレッキングコースが設置されている.Kungsledenと呼ばれており、英語ではKing of Trails、日本語では王様の散歩道と呼ばれている.スウェーデンで最も有名なコースといってよいだろう.北のアビスコのコースが最も知られているが、Hemavanはその南端に位置する15kmほどのコース.雪をたたえた山々を両方に眺めながらの爽快なコースだ.

残雪の多い時期なので、絶えず雪渓を横切らなければならない.時折現れる川が雪解けで増水していて、こんなの渡れるか!というような川もある。靴を脱いで渡った川もあったけど、雪解け水はしびれるほど冷たくて10秒もつかっていられない.

スウェーデンの大部分は氷期に厚い氷河に覆われていた.山の形作るU字谷を見て、氷河の彫刻だろうかと思いをはせる.

日本のトレッキングコースはどれも山の頂上を目指すが、Hemavanのコースはピークにはこだわらず苦労せずに美しい景色を満喫できるように設けてある.標高差が少なくて歩きやすい.最高標高は900mほどだろうか.
途中に山小屋がある.山小屋の管理人らしき人に、山の頂上に行くトレッキングコースの様子を聞いてみた.そしたら「標高差があるし雪が多いから大変だよ」とのお答え.標高差があるといっても900mの所から1400mのピークへ行くコースだったので、日本じゃ絶対聞けないコメントだなあと内心笑ってしまった.

何度もトナカイの群れを目にした.日本のカモシカのような存在かと思いきや、あとで宿の人に聞いたら、家畜だとのこと.ちょっとがっかり.

日本の高山に分布している種も多く、初めて訪れた場所にも関わらず、懐かしい場所に来たような親近感を感じた.