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Abisko-Nikkaluokta

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1日目(09/07/29) バスと電車でアビスコまで移動
 06:47 Umea C - 07:17 Vannas stn
 07:18 Vannas stn - 10:51 Boden C
 11:01 Boden C - 15:32 Abisko turistst
 Abisko turistst - 山小屋Abiskojaure(19:00) Kungsleden:15km
2日目(09/07/30)
 山小屋Abiskojaure(5:00)−山小屋Tjaktjastugan(17:30) Kungsleden:35km
3日目(09/07/31)
 山小屋Tjaktjastugan(6:50)−Nallostugan(11:30)−山小屋Salkastugorna(15:00)
4日目(09/08/01)
 山小屋Salkastugorna(5:45)−分岐(7:45)−Tarfalastugan(15:10)−山岳ステーションKebnekaise Fjallstation(18:00)
5日目(09/08/02)
 Kebnekaise Fjallstation(6:40)−スウェーデン最高峰Kebnekaise(13:00)−Kebnekaise Fjallstation(18:00)
6日目(09/08/03)
 Kebnekaise Fjallstation(5:20) - Nikkaluokta(11:00) 19km
 バスと電車で帰宅
 12:15 Nikkaluokta - 13:00 Kiruna C
 13:50 Kiruna C - 17:14 Boden C
 17:25 Boden C - 20:29 Vannas stn
 20:35 Vannas stn - 21:05 Umea C

王様の散歩道と呼ばれるコースKungsledenはアビスコから始まる.Kungsledenの大部分が平坦で歩きやすい谷に設置されている.川の流れと時に広がる広大な湖を楽しみながら歩く.

山は稔りの季節に突入した.私のデザートのブルーベリーと夕飯のおかず.

 

山々を遠くに眺めるだけでは物足りなくなったら、脇道の山岳コースに入る.Kungsledenから眺めるのとは少し違う山々の表情が見えてくる.遠くから見ていると、なだらかでたおやかだと思っていたスウェーデンの山も、時に険しく荒々しく感じる.わずか数百メートル登るだけで、蘚苔類や地衣類だけの岩塊の中を行くことになる.雪解け水の流れる音だけが聞こえる.下界と切り離された場所を、ほとんど人と会うことなく一人歩いていると、不思議な感慨にとらわれた.自分がここを歩いているのは奇跡とも幸運とも感じると同時に、必然だと強く感じた.

4日目は氷河を満喫できるコースを取った.地図にコースは載っているもののマークはほとんど無い.地図を頼りに歩くのだか、たいてい分かりやすい地形なので間違う危険は少ない.ただし、このコースは1ヵ所道を誤ると危険な急斜面がある.そしてこの急斜面はこのコースのハイライトとも言える.真横にダイナミックな氷河を眺め、その力強さと猛々しさを感じることができる.氷河には自信の重みで大きな力がかかり亀裂が入っている.そして周囲の岩を削り、砕き、少しずつ下へ押し流していく.荒涼とした岩塊地は、氷河が残していった残骸の結果だろう.
今日は雨の降り続く中の山行だったが、今まで知らなかった自然の荒々しさを目の当たりにして、疲れを感じる暇もなかった.

 

山岳ステーションKebnekaise Fjallstationはトレッキングの起点となる場所であり、同時にスウェーデン最高峰Kebnekaise(ケブネカイセ 2111m)の登山口でもある.記念に私も登ることにした.大部分が瓦礫の中の道だ.植物も無く、一度登ったらもう十分だと思ったが、最後に北国らしいお楽しみがあった.頂上は氷河なのだ.最後の100mほどは雪の中を登ることになる.東側は断崖、西側は切り立った氷河.頂上は数名でいっぱいになる狭さで、足元の不安定な雪の中に立っているのが恐ろしかった.久々に息をのむ感覚を味わって心身が研ぎ澄まされた感じがする.

このKebnekaiseの東斜面には大きな氷河がある.氷河と断崖のクライミングをして頂上に立つコースが有名らしく、クライミング道具を持っている人をよく見かける.山岳ステーションでツアーもやっている. しかし、氷河は年々小さくなっているそうだ.そしてKebnekaiseの標高も年々低くなっている.最高峰の地位をあけわたす日は近いだろう.人々が氷河クライミングと頂上の氷河を楽しめるのはいつまでだろう.